「中華人民共和国編(山西省)」シルクロードを放浪した2006年の旅行記

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試練の硬座、そして城壁の町"平遥"(2006/04/02-3)

世界遺産平遥古城

朝6時に列車に乗る。もちろん硬座(ハードシート)だ。ほぼ直角の座椅子は一時間程で腰にくる。そしてなによりゴミがすごい!車掌さんが2時間ごとくらいに車両の床を掃除しにくるけど、その出てくるゴミの量が半端じゃない。一車両ごとに大きなゴミ袋を3袋分くらいのゴミが出る。さらに无座(座席無し)の人が大量にいて、通路は通勤電車状態。席を立とうものなら、速攻で座席を奪われかねない。通路も塞がれてるので、なかなかトイレにも行きにくい。しかし、座席の向かい合わせになった人がマナーのわかってる若いカップルだったので、まだ精神的な苦痛はマシなほうだ。これがマナーのマの字もわかってない中年オヤジと向かい合わせになっていたら、肉体と精神の同時攻撃で、さすがにギブアップしていただろう。

このような状態ながらも、なんとか2,3時間は眠れたようで、翌朝8時頃に"平遥"に到着。やっぱりここも観光地だった。駅から降りると客引きが沢山。もうウンザリしながら、相変わらず無視して、宿泊場所を探す。長時間の硬座で身体がもうボロボロ。招待所を探し回る気力もないので、頑張った自分へのご褒美にと、駅前すぐのHOTEL(中都賓館)に泊まる事にした。でも値切ることは忘れない。二人で一泊198元を100元(1,500円)にしてもらった。

明清の時代の町並み
平遥の町並みまだ朝の9時頃なので、明時代の城壁が残る世界遺産"平遥"を観光する。駅からはすぐ近くなので、歩いて城壁へ向かうと、だんだんと城壁が見えてきた。5年前に見た"西安(昔の長安)"の城壁の方が断然高く、思っていたよりも城壁が低い。近づいてみると、結構雑な修復で、たまにコンクリートで修復していたりして、唖然とした。しかし、城壁内に入ってみると、明清の時代の町並みが出来る限り残されたり再現されているので、修復の雑さは気になるが遠目に見てると、その時代の中国の雰囲気を十分に味わうことができた。でも"麗江"の時と同じで、町並みの住居がすべてお土産屋になっているのには閉口した。