サーバー負荷を監視、過去ログも確認できるLinuxの【sar】コマンド

サーバー負荷を監視、過去ログも確認できるLinuxの【sar】コマンドの画像

Linuxコマンドで、sar (System Admin Reporter) というCPUやメモリ、ディスクなどの使用率を時間ごとに一覧表示してくれる便利なものがあります。サーバーに負荷がかかっていないかとか、何時何分頃に負荷が高いのかとか一目でわかる優れもの。
使い方は簡単で、sarと打つだけで、本日の分が10分ごとに一覧で表示されます。

# sar

※「sar コマンドが見つかりません。」と出たら、以下のパッケージをインストール

# yum install sysstat

1.png

コマンドオプションを付ければ、もっと詳細に確認できる。

# sar -A                       全情報表示
# sar -q                       loadaverage
# sar -n DEV                   送信/受信パケットに関する情報
# sar -n EDEV                  エラーパケットに関する情報
# sar -u                       CPUの利用状況。
# sar -b                       ディスクI/Oの使用状況
# sar -r                       メモリとスワップの使用状況
# sar -W                       秒当たりのスワップ情報
# sar -s time                  指定時間以降のデータ
# sar -e time                  指定時間までのデータ
# sar -f /var/log/sa/sa24      日付別の過去データ(これは24日のもの)

項目の意味は以下から

%user アプリケーション(ユーザプロセス)が使用している状態
%nice Niceプライオリティで実行された、ユーザーレベルのCPU利用時間の割合
%system カーネル(OSなど)が使用している状態
%iowait ディスクI/O待ち状態
%steal 仮想CPUの非自発的な待ち時間の割合
%idle CPUが何の処理もしない待機状態
tps 1秒あたりの転送数の合計
rtps 1秒あたりの読み込みIOリクエストの回数の合計
wtps 1秒あたりの書き込みIOリクエストの回数の合計
bread/s 1秒あたりの読み込みIOリクエストのデータ量の合計
bwrtn/s 1秒あたりの書き込みIOリクエストのデータ量の合計
rd_sec/s 1秒当たり読み込みIOリクエストのセクタ単位のデータ量
wr_sec/s 1秒当たり書き込みIOリクエストのセクタ単位のデータ量
kbmemfree 利用可能な空きメモリの容量
kbmemused 使用中のメモリの容量
%memused 使用中メモリのパーセンテージ
kbbuffers バッファーに転用されたメモリの容量
kbcached キャッシュに転用されたメモリの容量
kbswpfree スワップ領域の空き容量
kbswpused 使用中スワップ領域の容量
%swpused 使用中スワップ領域のパーセンテージ
kbswpcad キャッシュされたスワップメモリの容量