「トルファンからウルムチまで」中国を一人旅した2001年夏の日記

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ウルムチは世界でもっとも内陸にある都市で、民族もモンゴル族、カザフ族、回族、ウイグル族と多様だ。

8月23日

今日は朝から体が重いがウルムチに行くために、体に鞭打ち起きて出発の用意をする。まずはトイレだ、中国に来てから食事のせいか朝起きると腹が痛いのだ。

荷物をまとめ、9時にチェックアウトする。
ホテルからバス停まですぐなので歩いていく。
昨日の出店のおばちゃんのところでお茶でも買ってから行こうと思ったのだが、まだ、おばちゃんが店を出していないようだったので残念だ。

バス停に着くと昨日と同じ女性が窓口にいたので、そこで買うことにした。「ウルムチまでのバスのチケットください」と僕が言うと、昨日は英語がしゃべれたくせに、今日は英語をしゃべってくれない。ウイグル語かは知らないが「バリボール」と言っている(バレーボールのことか? 意味が不明だ)
しかもなにか怒っていてすごい剣幕だ。こっちは訳がわからない。
でもちゃんと買えた。23元(345円)だ。もしかすると昨日の人のそっくりさんでまったく別人だったのかな?

券が買えたはいいが、どのバスなのかわからない。
そこらへんの人に聞こうかと思った瞬間、逆に近くの女の子に声をかけられて教えてくれた(トルファンは本当に親切な人が多い)

バスに乗り込むと、なんか値段の高い方のバスだったらしく、テレビまでついている(345円でこんなバスに乗れるのか)
僕の荷物は元から少ないので、座席の上に付いている荷物棚に楽々入ってしまった。

繰り返しになるが、中国のバスはまったく時間を守らない。
このバスも例外でなく、9時半出発予定だったのに、9時15分に出発。いつものことだが、乗り遅れた人が走って追いかけてきてバスを止める始末だ。
それはそうと、バスの揺れが予想以上にすごく、棚の上の荷物が落ちそうで怖い(あんなもの頭の上に落ちてきたらタダではすみません)

トルファンからウルムチまでは3時間だ。その間、暇だなと思っていたら、ビデオでジャッキーチェンの映画が放映される。一度みたことあったし、言葉がわからなくても格闘で楽しめるから良い。

バスでウルムチまで向かっている途中、天山山脈が見えた。ここは40℃を越す暑さだというのに、標高の高い山脈には雪が積もっている。
トルファンはこの天山山脈の万年雪の雪解け水のおかげで水不足とは縁がないそうだ。不思議な関係ですね。

途中で一回トイレ休憩があったが、ちょうど映画が終わった頃にウルムチに到着。
予想はしていたが、ものすごい数の客引きがいる。何度か声をかけられたが、言葉もわからないし、こういうたぐいの輩についていくとろくなことがないので、完全に無視してトコトコ歩いていく。
左右に客引きがずらっと並んでいて声をかけられていたので、は凱旋した兵士みたい。

ホテルに行くためにタクシーを使うことにする。ここのタクシーは初乗り6元(90円)だから、バスに乗るより便利だ。ホテルまでそんなに距離はないのだが、慢性的渋滞でなかなか前に進まない。それに運が悪いことにこのタクシーは距離制じゃなく、時間制だった(涙)
早く着けと祈りつつ、やっと到着。料金は12.5元(187円)(ここの物価からしたら結構とられたほう)

ホテルを見るとすごく立派で22階建てだ。
それにドアマンがタクシーのドアを開けてくれるぐらいだから、かなり予算外なのだが、バスの冷房の効きすぎで風邪が悪化しているには、他のホテルを探す気力と体力が無くなっていたので、吸い込まれるようにフロントへ。

一応、今晩部屋の空きがあるのか聞いてみると空いているという。
さあ、これからが本題だ。値段である。値段を聞くと、「一泊486元(7290円)」だと言われる。予想通り予算外だ(泣)
「もっと安い部屋はないのか?」と聞くと、窓無しの部屋が326元(4890円)だと言われる。一応、これぐらいならなんとか予算内だし、これぐらい大きいホテルだとインターネットに繋げられるかもしれない。
もう吐き気を催すぐらい体がまいっていたので、そこからいつものように値段交渉もする気力もないのでそれでオッケーということにした(っというか値段交渉できる雰囲気ではなかった)
そこに四日泊めてくれいうと、「掃除が終わってませんので、30分待ってください」と言われ絶望の淵に経たされる。
さらに、次に言われた言葉は「ごめんなさい50分だったわ」・・・・・・・泣きそうになる(は早くベットで養生したいんだ!)

泣き言を言ったってしょうがない、お金も少なくなっていることだし両替してもらう。
両替金額は3万円。まだ円高が進んでいるだろうか、またレートが上がっていて一万円で676元だ(一元=14.7円)かなりお得になっている。天津で初めて両替したときは三万円で1953元だったが、今日は2028元も手に入った。
でもホテルの4日分のデポジットとして2000元払わされたので、結局手元に入ったのは28元だ(涙)

弱っている体にこんな重い荷物を持ち歩きながら50分も暇つぶしできないので、荷物を預かってもらいとりあえず、街を知るためにぶらつくのだが、体の骨が痛いぐらいに辛くなっている。ちょうどパン屋さんが目に入ったので、そこで昼食がてら休む。

50分経ったか経たないぐらいで、ホテルに戻る。まずは荷物を返して貰わねばならない。
手荷物預かりの兄ちゃんは、おもしろい人で、ウルムチの地図をくれたり、どこから来たのか、ウルムチの後はどこへ行くのかなどを話したりした(しんどかったんだけどね)
が間違って別のビルのエレベーターに乗ろうとしているのを止めてくれて、ちゃんとホテルのエレベーターまで連れて行ってくれたり親切な人だ(まあ、ホテルマンなんだから当たり前なのだが・・)

カード式の鍵だ。部屋を空けるとき、いつものことだがまた戸惑ってしまって服務員に開けて貰った。
部屋に入ると、なるほど窓がない。昼間だというのに明かりをつけないとなにも見えない(っというかホテルの照明が元々薄暗くしてあるのはなぜだ!目が悪くなるではないか)この部屋はずっと夜なのだな、なるほど160元(2400円)も安いわけだ。こんな部屋だと気が滅入ってしまいそうだ。
でも、設備はさすが326元もするだけある。冷蔵庫がついていたのはうれしい。TVも風呂もトイレも電話も湯沸かし器まであるぞ。トルファンのホテルとは当たり前だが段違い、清潔だしね(倍額もするから当たり前)

とりあえず、ベットで寝る。やはり病気のためなのかすぐに寝てしまっていた。
午後7時半にノックの音がしたので、それで目が覚める。外に出てみると、服務員がなにかいっているが、意味がよくわからないし、僕の寝癖の頭と寝ぼけた顔で出てきたのか、むっちゃ笑われた。
すげえ寝癖まあいいや、ちょっと体力も回復したし、買い出しに行くことにする。

北京のように大きい百貨店はみつからなかったが、食料品を売っている所を見つけたので、そこで風邪の抵抗力をつけるため、ビタミンCの採れる飴とジュースを購入。ついで湯沸かし器がホテルにあるので、カップラーメンも買って帰る。
ホテルの横にマクドナルド?のようなそうじゃないようなパクリっぽいファーストフード店があったのでおもしろいからテイクアウトで買って帰る。セットで18元(270円)だ

部屋に戻ってハンバーガーを早速食べるが、病気のせいなのかお腹が空いているはずなのに食がすすまない、それとも本当においしくないのかも。
食事中に電話がかかってくる。なんだ?と思いでてみると、「マッサージどうですか?」だって、そんなもの頼むはずもなくすぐ断る。このホテル、同じビル内にいろんな店があって、店とホテルの部屋が内線でつながってるようだ。だから一つ断っても、違う店から電話がくるので、何度も電話が鳴る、このさい無視だ無視(うむ、恐るべし中国のホテル)

あまりに何度もかかってくるので、は頭にきてフロントに電話し、部屋に内線を通さないように頼んだ。効果抜群、もう電話がかかってこなくなった。これで安静に休める。
今日と明日ホテルで休んでいれば、風邪は治るだろうか? 治らないと困るんだが。

8月24日

朝7時半ごろ電話がかかってくる。なんか間違い電話だったようだ。内線通さないようにいったのに・・・・・おかしいな部屋通しの内線は通ったままなのかな? まあ、あまり気にしないでまた眠りにつく。

再び起きると午後1時半だ。よく寝た。おかげで体の調子も程良い。
そういえば、北京で取ったウルムチ~西安間航空券のリコンファーム(予約確認)をしなければならないことを思い出した。リコンファームしとかないと、込み合っている場合に強制的に予約を取り消されることがあるらしい。
ここはさすがビルのホテルだ、ちゃんと旅行会社もあったので、そこでリコンファームしてもらった。
10秒ぐらいで終わったけど大丈夫なんだろうか?手数料もいらなかったが・・・・(^^;

まあいいや、お腹も空いたことだし外に出て、牛肉面というやつを食べる。
この店は食券制で器がむちゃくちゃきたないぞ。割れた器を接着剤でくっつけてたりする。
食べてみると日本のラーメンっぽい味。牛肉面というから牛肉がたくさん入っているのかと思ったら底の方にほんのちょっと破片のようにあっただけだった。まあ3元(45円)だしこんなものだろう。

部屋に戻るとやはりまだ本調子じゃない、今日はもうずっと部屋でおとなしくしておくことにする。
おとなしくノートパソコンで音楽を聴いていると、ドアをノックする音がする。出てみると服務員が何か言っている。わからないので、「英語がしゃべれます?」とが聞くと、違う服務員を連れてきた。その人に英語で聞いてもわかってくれない(涙)
ここホテルの人、僕以上に英語ができないのか(泣)
身振り手振りや服務員の役割から考えるに、が部屋からぜんぜん出ないから掃除ができなくて困っているようだ(風邪の養生しているんだから当たり前)どうも掃除させてほしいらしい。こちらも身振り手振りで今日は掃除しなくていいからと伝える。ちゃんと伝わったのだろうか?引き下がっていった。
ふぅ~、さあ寝よ寝よ。

8月25日

今朝はお腹が痛すぎで起きて、30分ほどトイレでがんばる。
出したので痛みは治まるが、二度目の陣痛が10分後にくる(^^; もう一回トイレでがんばる。今度こそ全部出たはずだ。
もう最近ずっと朝はこの通りである。たぶん、乾燥地帯なので水分補給にと水やお茶を飲みまくるせいだろう。

もう11時半。風邪もほぼ全快しているようだ。ということでようやく観光に出かけることにした。
まずは水を飲みまくらないで喉を痛くしないためには飴をなめるのがよいと考え、飴を買うために、スーパーに向かう。
うむ、足取りは軽い、昨日と比べると段違いだ。
今思うと、ウルムチには飛行機で降り立った日も数えると今日で四日目である。なのに今日が初めてのウルムチ散策なのである。養生していたんだからしかたあるまい。

スーパーで飴とミネラルウォーターを購入。飴は喉痛にちょうど良くうまい。
ミネラルウォーターを開ける・・・・・・・・・あれっ? なんか蓋が軽い、え?
もしかして最初から蓋開いていたような・・・・・・・・・・・
ためしにちょっと飲んでみる・・・・・・・・・・( ̄□ ̄;)!!
す、水道の水じゃねえ?これ。
今思えば、ホームレスかしらないけど、そうゆう人たちがなぜかペットボトルをゴミ箱から漁ったりして集めているのを見て、なにをしているんだろうと思っていたがこうゆうことか!
ペットボトルを集めたら店の人が買い取って、それに普通の水を入れて店が平然と売っているんだな。商品に汚いペットボトルが混じってるわけだ。
当然、ペットボトルは捨てました。捨てた瞬間狙い澄ましたように、ホームレスの人が回収していきましたが(¨;)(うむ、恐るべし中国)

まあ、気を取り直して、朝からなにも食べていないし、ちょうど目の前になんかソーセージみたいなのが売っていたので買う。一本4.5元(67円)だ。ちと高いな。食べてみる。
うぐっ・・・・・・また八角の匂いだ(なんで中国はこんなに八角好きなのだろう?日本の醤油みたいに無くてはならないものなのかな)肉は羊の肉っぽい。全部食べたけど一応。

さっ、また気を取り直して、紅山公園を目指す。紅山公園は小高い山になっていてウルムチ市内が見渡せるらしい。ここから4kmといったところか。
は歩くのが好きである。なぜなら、バスやタクシーでは見られない人々の暮らしを垣間見れるからである。だから紅山公園へは歩いていくことにする。
歩くとやはりおもしろいものが見れた。お祭りのように太鼓をたたく人、どうみても12,3歳なのにやたら髭が濃い男の子、奇声が聞こえたので振り向くと、ブルースリーのように怪鳥音を発してクンフーのポーズを取り大人二人が組み手をしていたり、実に楽しい。

そういえば、ここは北京とはぜんぜん違います。というか中国とは思わない方がいいかもしれない。
中華人民共和国の新彊ウイグル自治区となっているが、やはり昔の併合される前だった東トルキスタンという国なんだと思った方が理解が早い。北京では車の数より多く走っていた自転車が、ここではぜんぜん見かけなくなった。
それと、やはり言葉だろう。いろんな民族の言葉が混じって聞こえ訳がわからない。中国語なのかウイグル語なのか判別がつかない。
あとは顔立ち、西洋系の血が混じっているから、東洋人の顔に鼻を高くした感じの人が多く、彫りも深い。完全に西洋人だろ!っていう顔もいる。もちろん漢民族もたくさんいるのだが、でもそれだけいろんな民族がいるから、今まで北京などは一発で日本人とばれていたのに、ここではぜんぜん目立たなくなり現地人と間違われる始末だ。

そうこうしているうちに紅山公園が見えてきた。観覧車が見える、遊園地なのかな?ここは。とりあえず、中に入る10元(150円)だ。
紅山公園山を登るように上を目指して歩いていると、塔のような物が見える。
紅山公園の塔塔近くまでいってみると、なるほど眺めがよい。適当に写真を撮っておく。眺めがよいといっても街中だから見えるのはビルか道路ぐらいなものだ。
紅山公園からの眺めちょっと歩き疲れたし、小腹も減ってたので休憩、うまい具合にの好きな黒汁で茹でたゆで卵があったので2個購入して食べる。

体力も回復したし、僕のウルムチでの第一の目的である新彊ウイグル自治区博物館に行くことにする。
ここには、楼蘭のミイラがあるのだ。

楼蘭といえば、僕が小学生の頃に国語の教科書で読んだ時からいつかは行ってみたいと思っていた所である。
教科書の題名は「さまよえる湖、ロプノール」だったと思う。
わずか千年ほどで移動してしまう大きな湖である。そのロプノール湖のほとりに栄えたシルクロードの都が楼蘭であり、ロプノール湖が移動してしまった為に亡びてしまう運命にあった所である。
子供心に、移動する大きな湖というのが不思議で、まるで生きている湖であるかのように思い、すごく神秘的だったのだ。
そう、僕はその楼蘭からそう離れていない場所にいる。
でも、行こうにも、ロプノールは干上がってしまって影も形もない、楼蘭も残骸が残っているだけだ。
しかし、博物館に行けば楼蘭のミイラや出土品が見ることができる。

僕は心弾ませながら博物館へ向けて出発した。
地図で場所を確認、オッケーここから3kmといったところだ歩いていける。
地球の歩き方で博物館の開いてる時間を確認、オッケー19時までだ。
さらに詳細を確認、オッ・・・・・・・・・・・・・ぉおお!? 見なきゃよかった(涙)
(※現在、修復中で閉館している。再オープンの時期は未定)ガクッΣ(T□T)
ま、まままあ マテ待て、もう、修復作業が終わっているかもしれないじゃないか。それに希望を託そう。
という訳で、不安ながらも博物館に向かって歩き出す。

途中、小綺麗なレストランを発見、ウエイトレスともと目が合い微笑んでくれた。
O(≧∇≦)O いいねぇ!!、帰りに食べに寄ろうと心に誓う(ぉぃ
再び歩き出す。ふむ、地図上ではここらへんのはずなんだがなにもないぞ、
工事現場しか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!
なにっ! もしかしてここかぃ! 本当に工事してる(泣)
近くに寄ってみるとたしかに博物館の文字がある。でも、門は開いたままだぞ。
最後の望みをかけて入ってみるとバスがたくさん停車している。ツアーバスのようだ。これはもしかすると、展示物を違う場所に移してそこで公開しているのかもしれないと思い、ずんずん入っていくと、展示物の文字に←の矢印の書いた看板を見つける。予想通りだったようだ。よかった。

チケット売り場を見つけたので買おうとすると横を指さし何か言ってる。
訳も分からず横の方に行くと、入り口が見えてきた。そのまま入ろうとすると机にぼけーと座っている人に止められた。なんだと思ったら、チケットはここで買うらしい。本当にわかりにくい(じゃあさっきの売り場はなんなんだ)
チケットは25元(345円)だ。

最初に見えたのはいきなりメインディッシュ!楼蘭美女のミイラだ(もうちょっと考えて配置してくれ(T^T)入り口の前に置くな)
見ると、ガラスケースに入れられているだけなので本当に間近でじっくり観察できる。乾燥地帯のためか、すごい保存状態の良さだ。髪の毛もちゃんとついたままだ。保存状態が良すぎるため、死んでから一ヶ月ぐらいしか経ってないように見えてしまう。
解説が英語でも書かれていたので、一生懸命読むと、1980年に発掘された4,000年前の楼蘭のミイラで、身長157cm、ミイラの重さは10.1kg、推定年齢は45才、血液型はO型で、早期型のヨーロッパ人らしい(の英語力からしてあってるかは保証できません)
その他にも7,8体のミイラが展示されており、どれも保存状態がよすぎて怖いくらいだ

他の展示物も見ていると、どこかで聞いたような言語が飛び交っている。
日本語だ。みると60代ぐらいの人ばかりの日本人ツアー客のようだ。日本語聞くのはひさびさだなと思い、周りを見渡すと、日本人ツアーだらけだ。
数えてみると5組もいるではないか。

本当に日本人って旅行好きな人種です。普段休息が少ないから、旅行でリフレッシュしているのでしょうか(^^;
異様な状態になってる、ウルムチ博物館。日本人の割合が9割を越えています。
もついでだから、ツアー客になりすまして解説を聞いてました。
あの楼蘭美女のミイラは地上からわずか30cmのところから発掘されたそうです。
エジプトのミイラなどは棺にいれられて、さらにピラミッド内部に保存されていたので長く持つのは当たり前ですが、この楼蘭美女のミイラはそのままの状態で地上わずか30cmのところで4000年もの月日が経ち、この保存状態の良さというのは世界でこのミイラしかいないということらしいです。中国の国宝だといってました。

満足して外に出ると、何か大きな岩が置いてある。そこの周りにも日本人ツアーがいたので混ざる(^^;
どうやらこの岩、世界で三番目に大きい隕石ということだ。でも隕石を削っての落書きが多かった(そんなところにまで落書きすんな)
世界で三番目に大きい隕石

子供の頃にいつかは行ってみたいと思っていた場所、楼蘭には行けなかったが、今半分ぐらい達成してしまった。でも感じているのは異様な感覚である。これは充実感ではない。やり残した感じだ。は満足していないようだ。
いつかは楼蘭へ・・・・・・ タクラマカン砂漠を突き抜けてみたい
そういう想いがある。
また、僕はここを、新彊ウイグル自治区を訪れることがあるかもしれない。
(※2016年6月1日補足:これより5年後の2006年に本当に再来しました。)

「くぅーーーーーっ」、のたわごとをうち消すように腹が鳴る(^^;
うむ、腹が減ったな、さっきのレストランに行くことにする(誓ったし)

レストランに入ると、食事をとっていたコックやウエイトレスが一斉にこっちを向く(照れるではないか)
これぞウイグル民族という感じのウエイトレスが席を案内してくれる。
メニューを見たものの、やはりさっぱりわからない。こうなったら奥の手だ。持ってきていた中国語会話の本をおもむろに出して、「おすすめは何ですか?」「特別な料理はありますか?」というなんとも都合のいい例題があったので、それを見せる。
見せるが、このウイグル族のウエイトレスさん。中国語が読めないのか、わからないらしくこれぞ漢民族という感じの別のウエイトレスを呼んだ。

当たり前だがこの人にはちゃんと伝わったようで、これとこれがいいですよとメニューを指さしてくれ、は言われたとおりの二品をたのんだ。
出てきたのは、春巻きみたいなやつとイカと野菜の炒め物だ。どっちもうまい。
でも、ウエイトレスがのそばにずっと立って、お茶とか入れてくれるので、うれしいのだが食べにくいではないか。

そのうち漢民族ウエイトレスが料理を指さし何か言っている。初めは訳が分からなかったんだが、どうやらおいしいのかどうか聞いているようだ。わたしが「好吃(ハオチー)」おいしいです。といったら喜んでいた。
そのうちウイグルウエイトレスが中国語会話の本を指さし何か言っている。どうやら本を見せてほしいらしい。貸してあげると一生懸命みている。
他のウエイトレス達も集まってきてみんなで本を見ている。そんなにおもしろいものなのかな。これはなんて読むのかとカタカナを指さして聞いてきたので教えてあげる(あれは中国語の発音をカタカナで書いてあるだけなんだが)

おいしかったので、全部平らげてしまった。
勘定は45元(675円)、高そうなところだしまあそんなもんか。
が勘定を払った後で、指で四角を描きながらウエイトレスがなにか言ってる。は意味がさっぱりわからない。ウエイトレスはペンを持ち出して自分の手のひらに漢字で明天、○話(○は中国語漢字で日本語入力では出せなかった)と書いてくれるものの、さっぱりだ。よくわからないから、一応(^-^)ニコっと笑い「謝謝、byebye」と言って店を出る。

それにしても、ウルムチはすっごい砂煙が舞い上がる、トルファンではほとんど無風だったので気にならなかったが、ここは風が強いからコンタクトレンズのの目にはかなりきつい。ゴーグルがほしいぐらいだ。砂が目に入らないように、ほとんど目を開けているのかいないのかわからないぐらい薄目にしながらホテルに戻る。

ホテルに戻って、あのウエイトレスが書いた漢字が気になったので調べてみると、明天は明日、○話は電話だ。つなげると明日電話・・・・・・・意味がわからん。
なにがいいたいのだ? 明日電話くれいうことか? もしかして逆ナンパされたのかもっ!(んなわけあるか)
それにしても考えると今日は行き帰り合わせて14km歩いたのか・・・・・・でもそんなに疲れてないな。
ふむ、体も順調だ。風邪は全快したといえる。明日はバザールに行こう!

8月26日

つ、ついにも中国に行くと誰もがなるというやつ。そう下痢になってしまった。
昨夜、腹が痛くなっては起きてトイレにいくを四回も繰り返したのである。
おかげで拭きすぎで尻は痛いわ、腹は痛いわで朝から大変なことになってます(^^;
やはり、中国の油っこく、濃い味の料理にあの量の多さ、そしてなぜか大概が辛いということで、の腹は限界に達したのでしょう。
だから、今日は現地の料理は絶って、パンなど胃腸にやさしいものを食べることにしました。当然、正露丸も持ってきてますので常用してます。
だから、一応今日の昼はファーストフードで済ます。ビックマックにポテト、コーラで21.8元(327円)だ高いぞ。
でも、腹に何か入れたのでなんとなしに落ち着いた感じがする。
ということで、バザールに行くことに。

バザールで有名な二道橋市場に向かう。二道橋にいくまでの道、解放南路がすでにものすごい人混みだ。そういえば今日は日曜日だからかもしれない。歩く隙間もないので、車道にはみ出て進んでいく。
すごい人混みの解放南路

非常にわかりにくかったが、二道橋市場に到着。
入ってみるとさっきまでの人混みがウソのように人が少なくなっている。
商品を見るとウイグルナイフ、ウイグル帽、絨毯、そればかりだ。ここはどうやら観光客目当てのバザールらしい。
通りで人がいないわけだ。でも、まあ雰囲気は味わえるかも・・・・
と思っていたら、日本語が聞こえてきた。なんだ、また日本人ツアーだ。
雰囲気ぶちこわし(自分勝手)それにしても、こんなとこまできて団体行動もないもんだ。バザールくらい、個人で来てもいいと思うが

僕は外国に来たら極端に日本人に会いたくなくなる。
だって、せっかくの異国情緒が台無しになる。一人二人ならいいんですけど、団体さんが来られると、日本にいるのと変わらなくなってしまうじゃないですか。
なんか、想像していたものと違った。期待はずれ。
「バザールでござーる」って出店の人が呼びかけると聞いたのに、言われなかったからもう帰る(マテ
バザールでござーる

そういえば、ウイグル語なのかどうかはわかりませんが、店の人が客に呼びかける場合や、ちょっと道を通してほしいときなどに「おい!」っていうんです。日本語の「こら!おい!」の「おい!」とまったく同じ発音なので、かなりムカっとします(^^;

絵のような絨毯

ホテルに戻って財布の中身を確認すると、残金200元(3000円)しかないではないか。明日は西安に移動なので空港税やら交通費など考えると足りない。
今日は、日曜なので中国銀行はお休みだから、ホテルで両替。
レートが下がっている。うーむ円高は止まったのか、残念だ。一万円で674元だ(一元=14.8円)

部屋に戻って、TVをつけると映画がやってる。見たことがあるやつだ。
【ドイツ軍に捕らわれたユダヤ人達の中でラジオを持っているというジェイコブ。彼のラジオがみんなの生きる希望になる】というロビン・ウイリアムズ主演の映画だ。
言語は英語で、字幕スーパーが中国語だったので、両方を組合わせて見ると結構理解できてしまうのがうれしい。

はぁ~、本当に今回のホテルは選択を間違えたな・・・・・・
例のマッサージの電話。何度断ってもかかってくるんだが、もはやイタズラ電話としか思えないぐらい。
っというか、このホテルがマッサージを提供しているのかもしれない。また、内線通すなといっても、「はいはい、わかったバイバイ」とかいって切られてしまった。その、数分後にまたマッサージどうですか?とくるんだから。
もう、今日で十数回はかかってきた。はかなり怒っている。ほとんど怒鳴りながら断っても、また同じ人からかかってくるんだか・・・・
しょうがないから最後の手段!電話回線を引っこ抜く(笑)
っというか、今、午前一時なんですけど、こんな時間まで電話してくるとはなんちゅう非常識なやつだ。
もしかして、マッサージとは建前で売春の手引きしてるのかもしれないな(恐るべし中国)