「天津から北京まで」中国を一人旅した2001年夏の日記

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北京は乾燥地帯なのですごくほこりっぽいので、当然喉がやられてしまう。2008年のオリンピックが北京にきまったが、マラソン選手は大丈夫だろうか。

8月13日

目覚ましは9時半にセットしたのに、7時半に起きてしまう。なぜだろうか、自宅にいるときは殴っても起きないのに・・・海外で興奮しているのだろうか。
とりあえず、トイレに行って中のものを全部出す(^^;(なぜなら、トイレ見つけるのは大変だし、中国の公共トイレは恐ろしく汚いから)
その後、チェックアウトする。ついでに両替もしておく。レートは1万円=651元(1元=15.36円)だった。

予定より早くチェックアウトしたので、昨日服務員から聞き出した情報を頼りに北京行きのバス停まで歩くことにした。
意気揚々とホテルから出るとタクシーのおばちゃん運転手に声をかけられる。どうせだから、バス停までいくらでいってくれるか聞いてみると、10元(150円)で行ってくれるようだ。
歩くのも遠いので、タクシーで行くことに決めた。結構遠かったようだ。2、3キロは走った。重い荷物背負って歩いたら大変なことになってたな。途中、中国の旧市街地を窓越しに見る。

バス停に到着、9時10分ぐらいだ。
とりあえず、そこらにいた警察官らしき人にバスのことを聞こうとニーハオと話しかけるが、こっちを向くも無視された(T.T)
それを見ていた近くのおっさんが、代わりに話しかけてきた。
どうやら、バスは11時に出発らしい。来るのが早すぎたようだ。
おっさんの話では9時30分の北京行きのバスが違うところから出るらしい。連れていってくれるというので、ついていくとタクシーが・・・・・・
「おっさん!タクシーの運ちゃんだったのかよ」ただの客引きじゃねぇか。まあいいや、と思い
「多少銭?ドゥオーシャオチィエン?」いくらでいくんだ?(ニーハオの他にやっと覚えた言葉(^^;)と聞く。
またも10元だ、市内はそうゆう相場なのかな。とりあえず乗る。

バスターミナルにつく。ついた瞬間、バスは発車した(ぉぃ
が、「意味ないことしやがって」と怒っていると、
バス停にいた他のタクシーの運転手が「北京まで50元(750円)でいくよ」といってるので(バスでも30元(450円)かかる、北京まで130キロはある)半信半疑だが了承してタクシーで北京まで行くことにする。

おっさん、ガムくれたり煙草を進めてくる。エアコンも逐一にちゃんと風があたってるか見てくれたりなかなか親切なおっさんだ。
高速道路からの景色を眺めていると眠くなってきた。だが「外国のタクシーで寝てしまうなんて自殺行為だ。寝るな!自分、身ぐるみ剥がされるぞ!」と思いつつ。睡魔と格闘していたが、いつの間にか寝てしまっていた(ヤバッ

気がつくと、高速を降りるところだった。
どうやら丸々2時間寝ていたようだ。持ち物確認する、全部あった。安心。
このおっさんどうやら悪徳タクシーではないらしい。そうこうしているうちに到着。北京の中心の大通りで降りる。

移動先に着いて最初にしなければならないのは、ホテル探しである。幸いなことにまだ時間は11時半だ。飛び込みでいっても、満室なんてことはないだろう。歩いて、ホテルを当たっていくことにする。
一番近いホテルを目指して歩く・・・・・・・・ハァハァ
20分経過・・・・・・・・・・ダラダラ
40分経過・・・・・・・・・・フラフラ
遠い!! 地図では近く見えてもぜんぜん着かない。よく地図をみると1cm縮尺1キロと書いてあった(笑)これで考えるとホテルまで5kmあることになる。
でも、もうあと2kmぐらいのとこまで来ているので、このまま歩いてしまう。
ホテルが見えてきた・・・・・・デカッ!
すごく高そうなホテルだ。昨日の生協おまけホテル以上。でも、一応値段を確認しにいく。なにせ地下鉄駅に近く、百貨店もある。この便の良さは捨てがたい。

ホテルに着いた頃には汗でベチョベチョ、そのままの格好で入る。ちょっとジロッとみられたがかまわず入る。
値段表が書いてあった【シングル400元(6000円)】 高い・・・・・
でも、これ以上ホテル探し回るのも億劫になってきたので、駄目元で値段交渉してみる(一応、大阪人だし)
まずは、部屋に空きがあるかを聞いてみると、空きはあるようだ。これからが本領発揮だ。とりあえず、ボディランゲージで交渉・・・・
笑ってるだけだ(T.T)
伝わっているのか、ないのかもわからない。あきらめず、4泊とまるからと指四本立てて、再びトライ。
今度は効果あったようだ。連泊は効果抜群!310元(4650円)まで下がった。ふぅ~交渉に20分かかったよ。
これなら許容範囲だから、このホテルに決める。フロントの女性、結構美人だったし(マテ

最後に、北京観光一日ツアー280元(4200円)勧めてきた。もちろん断る。このホテル旅行会社と提携してるのかな。

とりあえず、部屋で休憩、まだ2時だ。高いだけあって、さすが設備は一揃いある。TV、電話、風呂、シャワー、トイレ、湯沸かし器、金庫まである。
昨日のホテルでは回線が違うのか、まったくモデムが無反応だったから残念だったが、このホテルではできるか試してみる
・・・・・・・プツ、プー ピポパポパ ピーーゴロゴロゴロ(汚くてすみません(^^;)
懐かしい音がなる。うまいことつながった。しかも、北京ではローミングサービスが使えるのでつなげているのは市内だ。料金をそれほど気にすることはないので安心だ。溜まっていたホームページの更新をし、メールの返事を書く。

その後、腹が減ってきたので、外に出て飲食店を探す・・・・・が、あまりに中心街すぎてない!
あるのは、高いレストランかマクドナルド、ケンタッキー、吉野家ぐらいだ。
足が痛いし歩いて郊外に行くのもめんどくさいので、新世界っていう大きい百貨店があったから、そこで買い出しすることにした。

北京の新世界

さすが中国、食い物に関してはなんでも売ってます。わけのわからない目ん玉みたいなの、ぶっとい腸みたいなの。どうゆうふうに料理するのかさっぱり検討つきません。
とりあえず、色々ビール、ジュース、食べるためのフォーク、パン、アイス、なぜかでかいカップラーメンを購入。
これだけ買って19元(285円)安い。

麺ふたつ入りラーメンは中国では15年前から普通にあった

ホテルに帰ってバクバク食べる。朝からなにも食べてなかったから当然。
最後にカップラーメンが残る。特大級だ、自分でもなんで中国まで来てカップラーメンなぞ買ってしまったのか不思議だ(^^;
やはり、この異様さに惹かれたのだろうか。フォークまで入ってるし・・・・・・
早速、お湯をかける
ジョロジョロ・・・・・・・・・ジョッ!!
湯気が出ていない( ̄□ ̄;)!!・・・・・・さわってみる ぬるいッッ
買い出しに行く前に沸かしたお湯をかけてしまったのだ(笑)
いそいで再度沸かす。ぬるいお湯を8割入れて3分たっているしまってるところに、申し訳程度に熱湯をつぎ足す。

見るからに不味そうだ。しかもこのラーメン、中国の料理に結構はいっている漢方薬の一種、八角の臭いがする(僕はこの臭いが嫌い)
食べる・・・・・・・・・・・このふにゃふにゃパサパサの麺!絶妙な八角の臭い!
予想以上に手強かった(T-T)
なぜか、トイレで渦をまいているラーメン(笑)

8月14日

朝、9時半に起きる。
昨日は、ベットに横になっていたら、いつの間にか寝てしまっていたようだ。コンタクト入れたまま寝てしまっていた。目が痛い!しかも北京は乾燥地帯な上にほこりっぽいから余計痛い。
とりあえず、はずず。昨日、風呂も入っていなかったので今のうちにシャワーを浴び、目が正常に戻るまでホテルの茶で一服。中国茶はおいしい。
目がマシになったのでコンタクトを装着。

今日は、ウルムチまでの旅券を入手しておこうと思う。
最近の中国ホテルは旅券の手配までしてくれるところがあるそうだ。一応、自分の泊まっているホテルでもやってくれるか聞いてみることにする。

フロントに行って暇そうな男性従業員に聞いてみる。
なんと、このホテルはホテル内に中国国際旅行社があるという、実に便利なホテルだ。
本来なら5,6km先の旅行会社までいかなければならないのだが、これで予定を大幅に短縮できた。
入り口の方を指さすのでいってみる。
たしかに、あった入り口のすぐそばだ。今まで全然気がつかなかったよ。

早速、予約しに入る。おぉ~、バッチリ、若い女性だ(マテ
なぜなら、どこの国でも共通して男性より女性の方が親切です。でもおばちゃんになるとだめ(笑)おばちゃんはかなり無愛想です。おばちゃんよりもおっさんのほうが愛想はよい。

予想通り、愛想のいい人でした。英語も少しできるようで、なかなか良い感じ。もう、ついでだからと勢いに乗って北京→ウルムチの航空券だけでなく、ウルムチ→西安の航空券、西安→上海の鉄道も頼むことにした。昨夜、考えて決めたのだが敦煌はあきらめてのんびりした旅にすることにしたのだ。

ウルムチ→西安、西安→上海はあっさりとれたのだが、やはり、北京→ウルムチは日時が迫っているのか8/17日発は無理だと言われる。しょうがないので、18日にしてくれと言うと、なんとかとれた。支払額は4710元(約7万円)。ちと高いかも(T-T)

考えたら、そんなに元をもっているはずがなく、日本円でいいか?と聞くが断られる。しょうがないので、ホテルで両替してくるからまっててといい、両替しにいく。

フロントに行くと、やばい、おばちゃんだ。
嫌な予感がするがとりあえず、「えくすちぇんじぷりーず」といい6万円渡すが、不快な顔をされて外を指さし「バンク」と言われる。どうも高額すぎて両替してくれないようだ。
しかたなく外へ出て中国銀行を地図で見つけるがあまりにも遠い。一か八か他のでかいホテルが近くにあるのでそこでやってもらおうと行くが、このホテルに泊まっているお客様じゃないと駄目だと断られる。

途方にくれながら、自分のホテルに戻ると、うまい具合に昨日の綺麗な女性がフロントにいたので両替を頼む。「10分待って」と言われる。訳も分からず2,3分待っていると、〈元〉を大量にバックに詰めた従業員が入ってきた。どうやら、両替するにも〈元〉が不足していたようだ。

無事両替も終わり、旅行社に行くと、もうチケットは発券してくれていた。でも、なぜか向こうは困った顔をして謝っている。理由を聞くと、どうやら西安→上海を鉄道じゃなくて、航空券でとってしまったようだ。道理で高かった訳だ(西安→上海を鉄道にしていたら、合計6万円ぐらいでとれる)
でも、向こうもすごく申し訳ない顔しているし、自分でも(2、3日かけて上海まで鉄道に乗るのもちょっと・・)と思っていたので、それでいいということにした。(なんて寛大なんだ)

最終的に切符を買ったので、アクシデントがないかぎりこの日程で行くことに。

  •  8/18 北京→ウルムチ 飛行機
  •  8/19 ウルムチ→トルファン バス
  •  8/24 トルファン→ウルムチ バス
  •  8/27 ウルムチ→西安 飛行機
  •  8/31 西安→上海   飛行機

今度は、ウルムチへの出発が18日になったのでフロントに滞在を一日延期してもらうように言いに行く。
また、同じ男性従業員が暇そうにしていたので、延期のことを伝える、ボディランゲージで(笑) でも、よくわかってくれないようだ。
そうしていると、例の綺麗な女性が来てくれたので筆談を駆使してその旨を伝える。
多少、手間取ったがわかってくれたようだ。どうも、ホテルの従業員の大半に顔を覚えられてしまったようで、がきたらこの女性を呼ぶみたい。としてはうれしいけど(^^;

すべてのやるべきことが済んだので、もう、北京観光しかないでしょう。
なんとなしに天安門の方へ行くことにする。地下鉄が目に入ったので、それを使って行ってみることにする
地下鉄は一律3元らしい。中国語は読もうと思えば漢字だしなんとなくわかってしまいます。
崇文門~前門まで乗る、一駅です。乗ってる時間は3分ぐらいでしたが、一応、北京地下鉄初体験。
中国の地下鉄結構いけます。日本の地下鉄と大差ありません。そう考えると北京に住むのもいいかもしれませんね。なんでもそろうし物価も日本と比べると3分の1以下ですから

前門駅、地下から這い上がると・・・・・・・

うぉぉぉぉぉぉお!!!!!

駅から出たとこ

天安門広場まで行く道

これぞ、圧巻、驚愕という言葉でも足りないほどの感覚に襲われる。
とりあえず、広い・・・・・・でかい中国式の建物
それもそのはず、ここはあの天安門広場(40万㎡の面積で一度に50万人を収容できる世界最大の広場)です。
進んでいくと、見えた見えた、TVでしか見たことのない毛沢東の肖像がかけられている、天安門です。
『人民英雄永垂不朽』(人民の英雄は永遠に不滅)の毛沢東の自筆文字が書かれた、人民英雄記念碑も後ろに見える。
もう、カメラ撮りまくりのまま天安門に入る。とりあえず驚きの連続で規模がとにかくでかいのです。
コンクリートで作られた大阪城とかはもう見れません。恥ずかしくなります。

天安門広場

天安門

天安門をくぐって、まっすぐ行くとすぐに故宮(紫禁城)にいけるので、意気揚々と歩いていると、「カメラのシャッター押してください」と北京観光に来ているらしい中国人から頼まれる。
気分がいいから、バンバン撮ってあげる。(はヨーロッパ旅行の時もよくシャッター押してくださいとよく頼まれました。そんなに頼みやすそうな顔をしているのか・・・・・)

故宮前でちょっとお腹が空いてきたので、そこらの出店のパンを購入。
日陰で座り込んで食べていると、中国人に日本語で話しかけられる。
どうやらこの人、毎日暇があったら日本語の教科書を開いて勉強しているという方で、ちょうど日本人がいたから実践しようとに話しかけてきたようだ。
さすが、勉強しているだけあって、結構話が通じる。もチャンスとみて、色々情報を聞いた(万里の長城に行くバスの番号やら鉄道でいくといくらかかるとか)
仲良くなって、名刺までもらってしまう。小一時間ほど経ったか、ずっと話し込んでいてもしかたないので、故宮にいくといって別れる。

故宮に入るには40元(600円)必要だ。中国の物価から考えると結構高い。
売り場はおばちゃんだった。予想通りものすごく愛想が悪いっていうかチケットをポイッと放り投げて渡しやがる。
が間違えて60元渡したらなんか怒鳴りやがった。訳わからん。まあ、ねこばばするよりましか・・・・

ちょっと、腹立ちながら故宮(紫禁城)に入る。
入ったとたんに「うぁ!」思わず声を出してしまう。
どこかで見たことがあると思ったら、中国の清王朝を題材にした映画とかによく出てくるところではないか、歴史の重さを感じさせてくれます。さっきのむかつきなど、どこかへいってしまってます。
とりあえず、大きすぎるのです。先の天安門広場が小さく見えてしまう。天安門広場の2倍はあろうかというぐらいです。

故宮 太和殿

故宮 太和門

そのまま真っ直ぐ進んでいく2kmほど歩いたか、やっと端までついた(途中でやはりシャッターを押してくださいと2回ほど(^^;)カメラ撮りまくりで電池がなくなりそうだ。

故宮近くの景山公園へ、そこからは小高い山になっているので、故宮が見渡せた。
でも、見えるのは真ん中ほどまでで、天安門の方までは霞んでみえない(北京の空気は塵やほこりで元々、霞がかっているという理由もある)

景山公園から見た故宮故宮 城壁

気がつくともう四時になっていたので、ホテルに戻り始める。
北京よく知るために歩いて戻ることにした。ホテルまで7kmほどか。予想外に早く4時40分ぐらいに着く。足が痛いので、休憩。

TVを見ると、五時ということもあって、日本のアニメがたくさんやってる。
ホテルのTVはケーブルTVなのだろうか、30局ぐらいあるのですが、なんかすごいことになっています。
同時刻にコナンが2局、タッチが2局、エヴァンゲリオンなどは5局もやってました。しかも、どれも違う場面です。声は中国語になっているのですが、場面場面にでてくる看板や表札の文字は日本語なので笑ってしまいます。そういえば、イタリアもすごいアニメ好きな国でした。アニメの入れ墨を入れてる人もいたなぁ(笑)

チャンネルを回していると京劇やチャイニーズゴーストストーリーみたいな(人が空飛んだり格闘したりするやつ)TV番組が多いです。これらは日本では暴れん坊将軍のような時代劇にあたるものなのでしょうか。本当に多いです。こういうのは言葉がわからなくても楽しめるのがいいですね。

さらに、チャンネルを回していると・・・・・・あぁ~見なければよかった。小泉純一郎人形が燃やされています(^^;
あぅ、日章旗に×印をつけたマスクの人たちが怒ってます。おおっと、なぜか指詰めしている韓国人が映されてる・・・・・
もぅ、言葉などわからなくても、十分わかります(/_;) こえぇ・・・・怖いよ。頼むから僕に不満をぶつけないでね。

8月15日

起きたのは10時だ。今日は朝から反日感情まるだしのTV番組がガンガン流れている(靖国神社参拝の問題のため)ので怖い。
とりあえず、起きるのが遅かったため、まずは昼飯。今まで安い大衆食堂みたいなところで食べていたが、せっかく北京にいるのだから贅沢に北京ダックを食べようということで、地元の人に人気がある便宜坊というレストランに行く。

11時なので、まだ開いたばかりでガラガラ。
北京ダック、卵とキュウリのスープ、揚げた豆腐をあまだれにつけたようなもの、白飯に烏龍茶を頼む。みなおいしい。量もかなり多いので食べるのに苦労するが北京ダックなど目の前で切り取っていく作業を見せてくれるのでおもしろい。これだけ食べて94元(1440円)だ。

ダックの皮を切り取っているところ一羽でこれだけしかとれない

12時をすぎた頃になると、かなり客が入り込み合っている。
早く来てよかった。たっぷり二時間かけてやっと平らげる。おなかがいっぱいすぎて気持ち悪くなったので、いったんホテルに戻り休憩。

休憩していると、今まで一度も洗濯してなかったので、もう着るものがないことに気がつく。
しょうがないので、風呂場にて手洗いで洗濯。水を搾り取るのに苦労しながらなんとか終了。部屋にロープをはって洗濯物を干し終わると、もう3時半になっている。観光場所は大抵5時にしまってしまうので、今からいってもすぐに閉まってしまうし、食べ過ぎのためなのか体が気持ち悪くなってることから、今日は新世界(北京のすごく大きいショッピングモール)で食料買い出しに行くだけにする。

買い物から戻ってTVをつけると、北京に来てからすっかりやみつきになってしまった西遊記がやっていたので見る。本当におもしろいのでぜひ日本でも放送してほしい。言葉がわからなくてこれだけ夢中になってしまうくらいだし。

中国のTV西遊記

今日は、飯食って洗濯しただけの一日だった(^^;
そういえば、今日はお盆なのよね。昔はお盆になったら田舎に帰ると決まっていたのに、まさか北京にいるとは・・・去年は帆船で大西洋上だったし(^^;

この日記を書いていると、雷の音が・・・・・・ 明日は万里の長城に行こうと思っているのにやばいなぁ

8月16日

朝6時に起床。今日は万里の長城に行くので早起き。昨日、乾かしていた洗濯物はすっかりカラカラに乾いている。さすがは乾燥地帯だ。
洗濯物をたたんだり、朝食をとったり、トイレにいったりしているとなぜかもう8時になっていた。

いそいでホテルを出て地下鉄に乗り、故宮前で会った日本語を勉強中の中国人から入手した情報を元に、地下鉄で崇文門から西直門駅まで行く。
西直門は北京動物園に近く、歩いてすぐそこにあるようだ。明日、時間があればパンダでも見に行ってみようかなと思いつつ、西直門鉄道駅を探す。
聞き出した情報によれば、北京市内に残っている万里の長城は八達嶺長城、慕田峪長城、司馬台長城の三カ所が有名でそのうち、八達嶺長城が一番有名だと聞いたのでそこに行こうとしているのだが、行き方は鉄道、バス、タクシーの三つ。タクシーは高いので却下。ということで残る二つのうち、まずは鉄道でのアクセスが簡単かどうか、まずは行って確かめようと探している訳です。

すぐに見つかるだろうと踏んでうろうろと歩き回るも、まったく見つからない。どうやら反対方向に進んでいたようで、来た道を戻っていく。今度は正しい道を歩くとすぐに見つかるが・・・・・・なんとまぁ、おそろしく汚い。なんか入るのが怖かったのでやめた(^^;

しかたなく、バスを探す。地下鉄駅の近くまで戻ると、なにやらバスの運転手が呼びかけている。
何だろうと思い近づいてよく見ると、バスに北京←→八達嶺の文字。これがその探しているバスだろうと思い、一応、バスの運転手に「八達嶺長城までいくのか?」と聞いてみると、うなずいたのでこれで行くことにした。

バスに乗ると乗客がしかいないではないか。座って待っていても動き出す気配がない。
「何時に出発するの?」書いて手帳を渡すと「10:00」の文字。現在の時刻は9時だ。そりゃあ客が乗ってないわけだ。

納得して、30分間ぼーと座ってまっている。
その間、運転手はずっと呼びかけていてうるさいのですが、結構、客がのってきたようだ。席が埋まった9時40分にバスは出発。どうも客が集まり次第出発する方式みたいだったようだ。

北京市街地から八達嶺長城までは70kmほどあり、1時間半はかかる。
バスはかなり古く、すぐエンストするうえに、ブレーキの利きがあまいようだ(^^;
イスも座りごごちが悪く尻が痛い。そのくせ、スプリングが効きすぎていてやたら揺れる。
なのに、運転はかなり荒くめちゃくちゃ飛ばしてくれるし、クラクションも鳴らし続けている。

20分ほど走るとあんなに大都会だった風景から急に田舎になる。
山も険しさが増していく、日本にはない形の山だ。そんな中国の雰囲気たっぷりの道を走行中の中、は便意と格闘していた(マテ
どうも、朝にパンを食べたのがいけなかったらしい。は朝パン食だと、必ず下痢をするのだ(涙)

そんな中、高速に入ったところでバスが停車。なにを始めるのかと思ったら、集金です。43元(645円)・・・・・高い(泣)
なんでこんなに高いんだとか思いつつしょうがなく金を渡すとチケットを手渡される。チケットはなぜか博物館で買うような立派なチケットだ。
これはどういうことだろうと思いつつも、便意でそれどころではない。

それからまた何事もなかったようにバスは出発する。
40分ほどいくと「居庸関」と文字が書かれた砦が見える。
もしかして、あの天下九塞といわれた難攻不落の居庸関か!すげぇ!

まるで子供が電車で靴を脱ぎ窓の外を見るかのように釘付けになっていると、バスは高速を降りて居庸関の方に入っていく。バスは居庸関駐車場で停車。みな降りていくのでも降りる。トイレ休憩をとってくれたのかと勝手に思い、トイレに直行。

予想通り、トイレはすごく汚く、ドアは閉まらない。おまけにトイレットペーパーもない。入ってくる人はみなMYトイレットペーパーを持っている。どういう国だここは。
ポケットティッシュを持っていたので、それを使うことにする。すっきりしたところでバスに戻ると誰もいない・・・・・
トイレ休憩じゃなくて観光しろってことだったようだ。とりあえず、バスが出発する時間がさっぱりわからないので、バスからつかず離れず観光する。観光するも修復のしすぎであまりにも綺麗で新しく全然感激しない(遠くからみると驚くけれど)

居庸関たぶんこれは本物

一時間ほど経つと運転手が戻ってきたので、急いで乗り込むとなんとバスガイドさんがいるではないか。どうも片道43元は高すぎると思っていたが、片道どころではなく万里の長城へのツアーバスだったようだ。バスガイドさんからバッチをもらい服につける。それにしても、このバス、地方からきた中国人という感じの人しか乗っていない。まあまあ安めの観光バスらしい(^^;

なんだかんだで無事、八達嶺長城に着く。
今度は失敗しないように、バスが帰る時刻を聞いておいた。どうも3時のようだが、今は1時・・・二時間だけのようだ。
なんでそんなに早く帰ってしまうのか疑問が残るが、まずは観光と思い、いそいで長城の方へ行く。

入場料45元(675円)だ。(観光バスより高いぞ)
とりあえず入ると、なんか期待はずれだった。今日は曇っていたから全然先の方まで見渡せなかったというのもあるが、それより修復のしすぎで昔の面影もくそもない。しかも旗を立ててくれているからなんか遊園地にあるお城のようだ。残念。

旗が立ってるこんな坂を階段なしで登る

愚痴をいっててもしかたがないので、一番高いところまで歩いていくことにする。時には40度くらいの傾斜を上らなければならないところもあり、汗だくになりながらも到着。

霞んでよく見えない登ってきた道

景色を見渡すも、雲で霞がかってよく見えない(涙)
時計を見るともう、2時半だ!2分も経たないうちに戻りはじめる。

なんとかバスまで到着すると運転手がもういたので、すぐ乗る。
2時50分ごろに適当に人数が集まったようだから出発(3時っていったのに、点呼もとらないからかなり適当)
案の定、遅れてきた人いたようで、追いかけてきて体を張ってバスを止める(どんなツアーだ)

これで帰ったら5時ごろ。今朝は早く起きたのであまり寝てないせいか、かなり眠くなってきた。
バスも行きは高速走っていったくせに、帰りはなぜか山道通っていた。そのためすごい揺れだったが、それがゆりかごのように気持ちよくなって、いつの間にか寝ていた。

ふと目を覚ますと、明十三陵というところで停まった。
どうやらここも観光コースに含まれていたらしい。今度も2時間なようで、6時に出発だ。

チケット売り場の前まで行く。またも45元だ。明十三陵なんて今日、初めて知ったし、あまり興味ないので外からパッとみただけで入らないことにした。

明十三陵

昼食を食べていないこともあったので、観光より食べることを優先。色々、出店があったので食いまくる。なかでも、ニラ玉を中に入れたお好み焼きみたいなの、黒い汁で茹でたゆで卵など、むちゃくちゃおいしかった。色々、食べたのにかかった金額は4元(60円)だ。

剥くと黒い模様がついてるバスはまた定刻より10分ばかり早く出発。
19時ごろ、無事に西直門駅に到着。地下鉄に乗って帰る。途中で、夜食を買う。

8月17日

今日は北京で有名な観光名所の一つ天壇(天壇は皇帝が天に五穀豊穣を祈願する所で世界遺産にも登録されている)にまだ行っていないので、行くことにする。
ホテルから天壇までは4kmほどだ。これなら歩いていける距離なので歩く。

祈祷殿

20分ほどで到着。チケットは35元(495円)だ。
どうも僕は後ろから入ってしまったらしく、いきなり一番の見所の祈祷殿を見てしまう。すごく大きい円形の建物で三重塔で、直径20mはあろうかというぐらいだ。写真を撮って他のところも見て回るが、祈祷殿を見てしまった後では、感動は薄い。適当に見て回り、ホテルにいったん戻る。

部屋に着くとまだ、12時半だ。
考えたら明日は9時に離陸する飛行機に乗ってウルムチにいかなければならない。空港には2時間前に到着しておくのが良いことを考えると、明日は6時ぐらいにホテルを出なければならないことになる。こんなに早くチェックアウトできるのか聞いておこうと思い、フロントに行く。

フロントで一応、ホテルから空港までどのくらいの時間がかかるか聞くと一時間だという。やはり6時にはでなければいけなくなるので、「明日は早いから今精算してください」という意味を伝えると、「6時ならフロントにちゃんと人がいるから大丈夫です」と言われる。ついでに「ホテルから空港までいくタクシーを手配してください」と言うものの、「自分でつかまえてください」と言われる(涙)明日がんばるしかあるまい。

自分の部屋に戻ろうとするが、なぜかドアが開かない。カード式の鍵なのだが、何度やってもだめだ。5,6回やっていると、服務員が近づいてきて、代わりに試してもらうがそれでも開かない。服務員は下の階を指さし何か言ってる。どうやらフロントにいって話してこいといってるようだ。言うとおりにフロントにいく。

カードを見せ、英語で「このカードではドア開かないよ」みたいなことを伝える。今度はちゃんと開いた。どうやら一日滞在を延ばしたために、カードの方で今日は最終日だと記憶されたままだったみたい。

明日はウルムチだから、ついでに二万円ほど両替をしておく。
ここ最近円高が続いているようで、レートがかなり上がっている。日本を出る前に調べたレートでは1万円=630元ぐらいだったのが、今日は670元になっている。なんか得した気分だ。

歩き疲れたので、部屋でごろごろしているといつの間にか寝てしまっていたようだ(涙)
起きたら午後8時!もはや観光はできないので、しかたなく買い物、新世界に行く。日本で買った1500円の安物バックがチャックは壊れる、肩掛けはちぎれるで、もはや使い物にならない状態なので、新たに購入する。89元(1335円)でかなりいい物が手に入った。日本で買ったら6、7000円はするだろう。

その後、夕食を食べに行く。今日はチャーハンにコーンスープ、菊花茶だ。
チャーハンは結構薄味だがおいしい。家で母が作ってくれる味にそっくりなのは驚いた。
スープは相変わらずでかく、4人分くらいのスープの量だ。菊花茶は本当に菊の花を使っている。
一杯目はおいしく飲んでいたけれど、二杯目になると出汁が出過ぎでかなり匂いがきつくなってしまい飲めた物ではなかった。

薄味チャーハン多すぎるスープそれにしても、中国人の声はでかい。
発音のためなのか、腹から声を出している感じだ。
日本人が喧嘩しているときに叫びながら罵倒している時と同じくらいの音量かもしれない。
なぜ、こんなことを急に書き出したかというと、今、廊下で中国人が4,5人話していてやたらうるさいからだ。彼らは普通にしゃべっているのかもしれないが、には喧嘩しているとしか思えない(^^;