「神戸から天津まで」中国を一人旅した2001年夏の日記

「神戸から天津まで」中国を一人旅した2001年夏の日記の画像

なんか大学時代に中国を旅行した日記が出てきたので、懐かしさから勢いでアップします。
もう15年前になるんですね。
顔文字とか使ったり、自分ツッコミしたりと時代を感じます。恥ずかしいですが。
中二病じゃなくて大二病ってやつですか?これ。
まあいいや、いままでの旅行記をすべて順次アップしていきたいと思います。
読む人いないと思うけど、自分の整理のためと、2016年6月13日から今度はインド方面に向けて放浪するので前準備ってやつですね。
デジカメも性能悪くて映りよくないのが残念

では、始まりはじまりー。

船の中は長い、中国まで三日もかかる。時間がもったいないと思うかもしれないが、旅慣れた人たちが乗っているので参考になる。しかも、安い。

8月9日

ついに、旅行前日になってしまった(^^;
実をいうとほとんど旅行の準備していない。旅券とパスポート
ノートPCを使えるように各国のコンセントを使えるようにプラグ変換できるものを準備したのみ!
さすがにやばいだろ!と思い準備を始める。
出るわ出るわ、買わないといけないもの。
ホームセンターでシャンプーやら電池やらを買い込む。
予想外に金が減ってしまった(T-T)
準備は深夜3時まで続く・・・。

それから寝る・・・・・・・っって 緊張か興奮かぜんぜん寝付けない~(T.T)

二時間・・・・・悶々悶々悶々悶々ーーーーー やべっ!
激闘の末1時間の睡眠に成功!(笑)

8月10日

6時半におき、7時半に家を出る。玄関から出て、少し歩いたところでパスポートや現金を入れたポーチを忘れてきたとに気づく(ぉぃ
やばいやばい、あやうく密入国無銭旅行になるとこだった・・・・

そういえば、去年も馬鹿してました(^^; 
飛行機搭乗直前にパスポート落としたこと
見知らぬ人が拾ってくれましたが、当の本人はまったく気がついていなかったってのがみそですな!(涙)

中国への入国の仕方は船です。神戸ポートターミナルから天津まで燕京号という船の二等船室。
当然一番格下船室。

中国へ行く船ですから、中国人の方も乗ってるのは当たり前です。
というか、二等船室16人なのですが・・・・・

この部屋、中国人しかいませんでした(爆)
まったく、理解不能な異国の言語が飛び交います。
急に自分が異端になった気分なので、ふて寝と決め込みました。眠かったし。

人が気持ちよく寝てると、「ジリリリリーーー!」

サイレンの音が鳴り響く。
もともと騒がしかった中国語のみの船室がさらに騒がしくなります。
飛び起きてカーテンを開けるとみなさん救命胴衣をもっています・・・・・・・
「もしや!」と思ったが船室の中国人たちは騒がしくも笑っていたので、安心。
どうやら避難訓練のようだ。

あぁー 急に去年の大西洋横断レースを思い出してしまった。
しぶしぶ、オレンジ色の救命胴衣を着る。
去年、いやというほど避難訓練をさせられたので、これを着るのはお手の物だ。
着方がよくわからない彼らを後目に高速で着てやった。
一番遅く救命胴衣を着始めたくせに、一番先に避難する
デッキに皆が上がるか上がらないかくらいで、

「お疲れさまでした。終わりです」

そんな適当でいいのかぃ。こういうのは義務的にやってるんでしょうか。
避難訓練が終わると同時に「ちょうど、今から世界的に有名な瀬戸大橋を通過します」とのこと。

そういえば、は日本人のくせに一度もみたことがない。
楽しみだ。 そうこうしているうちに、見えてきた。
「すごぃ! どんだけ長いねんちゅう話やでほんま!」
これは、本当に世界に誇れます!
中国着く前に日本で感動してしまった。

8月11日

朝食を呼びかける放送で起きる。朝食はタダで食べることが出来るのだ。

朝食の席で同じになった二人の日本人と話す。
髭モジャの方は北朝鮮に入るという強者(^^;

もう一人は中国に何度もいってるという中国エキスパートだった。

エキスパートな方から、色々情報を教えてもらう。
気があったので色々と話し込んでいると、他の日本個人旅行者の人たちも集まってきた。
カメラマンでモンゴルの砂漠まで行くという人や、
まったく予定を組まないで「50日間とりあえず寒いところにいく」とロシア方面を目指している人。
戦跡めぐりの旅行をするという女性。
モンゴル草原を満喫するという人もいる。みなさん強者です。

でも、がトルファンまで行こうと思ってることを告げると一番驚かれましたが・・・・・(^^;
まあ、遠いし
中国エキスパートの方も「私も行ったことがないです」というぐらいだった(笑)

そのまま、話し込んでいたら昼になったので皆で食事。
中華料理は多人数で山盛りを食べるのが醍醐味なのです。
でも、船内のレストランは高くて少なかった(T.T)

中国の主な青島ビールだけは安いので昼から飲む。
は飲むととりあえず寝てしまうタイプなので、昼から夕方まで寝る。

起きると夕方5時半になっていた。
ノートパソコンのバッテリーが切れそうなので唯一、コンセントがある図書室へ行く。
充電中のパソコンを盗まれないように見張るついでに漫画があったのでそれをを読む。

二時間ぐらいたったがまだ充電量が全快になる気配がなく、図書室はひどく冷房が効いているのですごく寒い!
あっ、頭が痛くなってきた・・・・・
とても、これ以上は居てられないので切り上げることに。

夕飯を食いに行くと朝食で知り合ったエキスパート君に
「顔色わるいですよ」と言われる。
どうやら、完全に風邪をひいてしまったようだ。
そう言われると心無しか体が思うように動かない。
明日は上陸だというのに、まずいことになってきた。

風邪には栄養つけて寝るのが一番だ!
とりあえず、自販機のカップラーメンを食う(ぉぃ
風呂があるということを知ったので風呂に入る(マテ
サウナがあったので5分粘る(コラ
案の定、悪化する(馬鹿)
薬を持ってきてるので(用意はいい)葛根湯を飲み
ベットに寝転がっておく

余談だが、カップラーメンを食べるところがなかったので甲板で食べようと行ったところ、おびただしい数のトンボがとまっていた。陸が近いという証拠だろう。

8月12日

今朝も朝食の呼びかけ放送で起床。体の調子は良くなっていた。
どうやら風邪は治ったようだ。初期療法がよかったかもね(ウソ
朝食を食べに行くが相変わらず不味い。

とりあえず、今日は上陸なので旅の計画の大体のあらすじを決めておこうと「地球の歩き方」をいまさらながら読んでみた。そして中国語会話もよく使うであろう単語も書き出しておいた。
計画としては、

  • 天津
  • 天津~北京 バス
  • 北京~ウルムチ 飛行機
  • ウルムチ←→トルファン バス
  • ウルムチ~敦煌 鉄道
  • 敦煌~西安 鉄道
  • 西安~上海 鉄道
  • 上海~大阪 蘇州号

っという感じにしてみた。
でもまあ、計画立てても鉄道のチケットが取れるか取れないかで、強制的にガラリと変わってしまうだろうけど。最悪、北京いったあと、上海に直行とか。北京でずっと足止めされるとかあるかもしれない。
それほど中国での移動は難しいみたいだ。

そうこうしているうちに、後二時間で天津に到着するようだ。
みんな我先にと、すでにロビーで降りる順を待っている。
せっかちですな。
はノンビリ屋だからベットでゴロゴロしていると下船時間が近づいてきたので、やれやれとロビーに行ってみるとと案の定一番後ろだった。
だが、下船時間になったというのに降ろしてくれない。結局1時間ほど待たされてやっと下船させてくれる。
下船で前がもたついて、なかなか進めない。
船を降りるとバスが待っていた。これに乗るのにもたついていたようだ。
バスに乗せられる。どこまでいくのかと思いきや、100mも走らないうちに降ろされる。(歩いて行かせてくれればいいのに)

入国審査でもかなりもたついてくれる。
日本人はすんなりと(ほとんど素通り)通してくれるんだけど、中国人の入国はかなり厳重に見られている(一人5分以上かかっている)
これにより、また時間をくってしまった。
予定では午後2時に入国できるはずだったのに、午後4時になってしまっている。

実をいうと中国へのアクセスは単独で船券をとったわけではありません。
生協でやってる行きと帰りの船の切符だけをパック形式で販売してたやつがありまして、これを利用しました。
飛行機よりも安く中国に入れるし、天津の一泊ホテルもおまけについていたのでお得。
しかも現地の添乗員が港から天津市街地のホテルまで送ってくれるというからこれで申し込んだのですが、二時間も遅刻じゃあ、もう添乗員さんはいないかもしれないと不安になってくる。

まあ、もしいなかったら、そのままホテル蹴って北京に直行してもいいかなとか思いつつ、自分の入国審査の番になる。

思った通り、ほとんど素通りだった(^^;っていうか見てないし。

どうも、生協の案内パンフレットによれば、最近現地添乗員を装った偽ガイドが結構多いらしい、少し緊張しながら外に出る。
出口で「MR○○/○○」(←の名前)紙を持ったおっさんがいた。
見た目ちょっと、あやしげなおっさんだが、偽ガイドが自分の名前まで知ってるはずがないだろうと2秒ほど考えた後、声をかける
「ニーハオ」と発音があってるのかあってないのかわからない言語で言ってみる。
すると「どうも○○/○○さんですか?」
おぉ~、日本語しゃべれますよこの人。生協の旅行手配なかなかナイスなサービスです。

そのまま、車に乗せられる。
「ホテルは天津中心地にありまして80kmあります。一時間かかります」とおっさん。
一時間も暇だったから、色々質問してみる。

交通の便やら、おいしいレストラン等、でもあまり収穫はない。そういう方面にはあまり詳しくないようだ。
さらに、はまだ中国元に両替してないということを告げると、「私が両替してあげます」とかいうし
おっさん、それは闇両替でしょ(^^;(見つかったら捕まります)
そのうち、おっちゃん「私は大阪いったことあります。大阪城、新世界おもしろいです」
大阪城・・・・・おもしろいのか・・・あそこ コンクリートのお城なんですけど(^^;
中国にはもっとすごくて本物が現存してるのにねぇ。

あれやこれや話しているうちに市街地に近づいてくる。市街地に入ると
「あぁ~、ついに中国に来てしまった」っという感覚がハッキリしてくる。

車道を我が物顔で走る自転車

すごいもんです。自転車が・・・・車道を走っているんです。
しかも100台くらいいっぺんに。
車がクラクションならしても、無視です。
でも車も負けていません。
そこを縫うようにガンガン突き進んでいきます。
自転車も負けじと右から左からずんずん来ます。
あれで事故らないのが不思議。

大通りに出るとおっさんが「あの中国式の建物がホテルです」という。
結構豪華かも。ナイスだ生協!
ホテルで手続きして、おっさんと分かれる。

部屋に入る。なかなか良い、さすがは三つ星ホテルだけある。
トイレ、風呂はあるしシャワーもちゃんとお湯がでる。TVもあるし、冷蔵庫まであった。
満足気分に浸っていたが、明日は北京に行くことにしているのだ。とりあえず、ホテルの人に北京への行き方を聞くことにする。

中国語わからんけど、なんとかなるだろと思い。
そこらの服務員をつかまえ、 とりあえず、ニーハオから入り、いきなりボディーランゲージ(ぉぃ
15分ほどかかったがなんとか通じた。
現在地とバスに乗る場所の情報確保に成功(ふむ、なんとかなるもんだ)

安心したら腹が減ってきたので飯を食いに行く、さすがは中国、飯を食うには困らない。
店がいっぱいあって迷ったぐらいだ。
店の前に食材がてんこ盛りだ。
なぜかどの店もカタツムリのでかいやつ、しかも生きているのを山盛りにおいてあった。

飲食店に入る鉄則として客の入りがいいところを選ぶというのを考えて、繁盛しているところに入る。
そこでメニューを見るも、よくわからない、かろうじて読めた、チンジャオロースとなんちゃら豆腐、担担麺を注文。
なんとか豆腐は味は濃いがおいしい。チンジャオオロースを頼んだと思ったのに、なぜかイカとピーマンの炒め物が出てきた。 くそ不味い、味付けが自分には合わないようだ。

担担麺・・・・激辛! 汁がほとんどなくて唐辛子と麺を絡めただけだ。
口が馬鹿みたいになったので、口直しにビールを注文。
担担麺辛いけど美味しかったり。なんだかんだ言って平らげてしまう(チンジャオオロースもどき以外)
会計は32元だ。
日本円で480円といったとこか、あれだけ山盛りで、ビールも飲んで、これは安い。

飯食ったし、部屋に戻ってインターネットが使えるかどうか試そうとホテルに戻る。帰り際にミネラルウォーターを2元(30円)で購入。安っ!

インターネット・・・・・つながらなかった(T-T)
やばいなぁ~ このまま、日本に帰るまでサイトの更新できないかもしれないし、なんの情報も得られないじゃないか。
北京でもつなぐことができなかったら、もうどこでも無理かもしれないね。

脱力していると、なんか喉が痛くなってきた。
まだ風邪が残っていたのか疲れがでたのか、一応、薬を飲んで寝ることにした。