「カンボジア王国編」シルクロードを放浪した2006年の旅行記

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カンボジア王国へ・国境越え (2006/02/09)

宿からはトゥクトゥクで国境まで移動。なにやらでかい市場の前で降ろされる。トゥクトゥクは商売上手だ。旅行会社と提携してコミッションをもらうため、市場にある旅行会社の前に降ろしやがった。僕らは自分たちで行くからそんなのは必要ないと何度もいったが、なかなかしつこい。徹底的に無視したら、諦めて国境の方向を教えてくれた。

 100Mほど歩いたところに、ゲートがあり、国境を越えようという人が沢山歩いて向かっている。僕らもその行列にしたがい、イミグレーションへ向かう。タイやカンボジア国籍の人が大半で、それ以外は外国人窓口が設けられていた。タイの出国手続きを済ませ、国境の橋を渡りカンボジアのカジノ街を越えるとカンボジアの入国イミグレーションがある。
 陸路での国境越えはヨーロッパで経験済みだがヨーロッパでは、国境が有って無い様なものなので、ビザを発給してもらうような厳密な国境越えというのは今回が初めて。賄賂を要求されたりなど、容易には通らせてくれないような事態を想定していたのだが、どちらも空港のイミグレーションのようにあっさりと終わってしまった。ちょっと拍子抜けだ。

 カンボジア王国領内に入国すると、やはりタイと比べて雰囲気がガラリと変わった。ポイペトという国境の町だからなのかもしれないが、雑多に溢れかえる人は皆、貧しさが感じられ、混沌とした印象を受ける。もちろん地雷で足を吹っ飛ばされたであろう人もおり、内戦の傷跡が生々しく感じられた。目つきは鋭く、僕らは獲物として見られている感じだ。
 歩いているとかなり注目される。タイでもあったタクシーやトゥクトゥクの客引きの声掛けはもちろんのこと、子供にも囲まれてしまう。子供によるスリが多いと聞いていたので、僕らは注意深く財布の入ったポケットに手を入れて財布を盗られまいと歩いた。

ピックアップトラック(後ろの荷台に人を満載して走る) 当初、ピックアップトラック(後ろの荷台に人を満載して走る)でアンコールワットのあるシェムリアップに向かう予定だったのだが、コンタクトレンズの僕らには砂埃の多いカンボジアでは歩いているだけで涙で前が見えないのに、荷台になんか乗って走られたらどうなるかは明らかだ。なので、かなり痛い出費になるが、タクシーで行くことにした。タクシーといっても、TOYOTAのカムリ、ただの乗用車だ。ナンバープレートなんぞ付いて無い。結局シェムリアップまで二人で1500バーツ(約4596円/ポイペトではタイバーツが通用する)でいって貰うことになった。値切り交渉をしてみるも、ガソリン代があがったとかで、どうしても応じてくれなかった。

ポイペトからシェムリアップまでの道 ポイペトからシェムリアップまでの道は、有名な悪路でスリリングかつデンジャラスだ。ほとんど未舗装のこの道を70kmオーバーで走る。例えていうなら、よく河川敷にあるバイクのオフロードコースを車で障害物をよけながら滑走するようなもの。おまけに道の脇は地雷原なので、コースアウトすれば大変なことになる。

 運転手のおっちゃんは、なれているのかガンガン飛ばして追い抜く追い抜く、対向の車とぶつかりそうになりながら、クラックション鳴らしっぱなし、追い越し指示器出しっぱなしで滑走してくれました。ダンシングロードと呼ばれるこの道で、頭を車の天井に何度も打ち付けられ少し死を覚悟している僕の横で、普通に熟睡しているリーはやっぱり変なやつだと思った。

 約4時間の死闘の末、無事にシェムリアップに到着。タケオゲストハウスという所に泊まる。一泊ツインで6$だった。カンボジアはUSドルが流通しているので物価が把握しやすいので助かる。

アンコールワット(2006/02/11)

今日は念願の世界三大仏教遺跡のひとつアンコールワットを見に行く。カンボジアの風を感じながら遺跡を見て回ろうと、アユタヤと同じく自転車で遺跡めぐりをすることにした。1日レンタルで1ドルだ。

アンコールワット遺跡 地図上では宿からアンコールワット遺跡までは約3km、さらに奥にあるバイヨン遺跡まで6kmとある。颯爽と走り出したが、予想以上に砂埃が厳しい。ハードコンタクトレンズをしている両目にダイレクトに砂粒が入ってくるので、目を限界まで細めるしかなかった。それに加えタイ以上に交通法規もあったもんじゃない道路で何度も轢かれそうになりながら、30分ほど走っていくとチェックポイントと書かれた場所に行き着いた。すると駐在の兄さんがチケット見せてと言ってきたので、僕らはまだアンコールへ入るチケットは購入していないからチケットを買いたいという旨を伝えると「ここでは買えないよ。来た道を戻って分かれ道があったところを左に曲がっていけばそこで買える」と言われてしまった。地図で示してくれたが、なんとそこは来た道の3分の2を引き返すことになる距離だ。地図上でショートカット出来そうな道があったので、ここを通っては駄目なのか?と聞くと「そこは地雷が残ってるかもしれないから・・・」って言われては引き返すしかない。しかたなく元来た道へと引き返えし、分かれ道を左へ曲がって、高速道路の料金所みたいなチケット売り場に到着。アンコール遺跡群の入場料は高い。1日チケットで$20、3日で$40だ。そこで証明写真を撮ってもらい入場パスのチケットを作った。アンコール遺跡群はかなり広く通り道ごとにチェックポイントがある。このパスを持ってないと罰金をとられる仕組みとなっている。

アンコール遺跡群 アンコール遺跡群はさすがというべき、広さと技術で驚かされる。近年再発見したフランス人探検家がこの遺跡を見つけた瞬間を想像すると実にロマンが掻き立てられるが、僕らが訪れた日は土曜日とあって、かなりの観光客で騒がしく情緒もあったもんじゃない。しかし、広い遺跡の中にはガイドブックには書かれていない場所もあり、そういうところには人影がなく、鬱蒼と茂った森林の中に鳥の声だけが聞こえて、遺跡に来たと十分に感じさせてくれる。

うどんのようなヌードルスープ 3日間有効チケットを購入したので、今日はアンコールワットとその近くのバイヨン遺跡を見ただけで終わることにして、シェムリアップの町に戻り夕食をとる。アンコールの入場料で$40も取られてしまったので、節約しなくてはと屋台での夕食にした。うどんのようなヌードルスープだ。具もたっぷりで麺は讃岐うどん以上に腰が強くワンタンのような味、これで1$とは安い。

アンコール遺跡群 (2006/02/12)

今日はハードスケジュールの予定。昨日は中心部のバイヨンとアンコールワットを見たので、東周りにアンコール遺跡群を総なめするつもり。それなのに9時に起きるつもりが目が覚めると10時半を回っていた。寝坊を反省してもしかたがないので、さっさと出発することにする。

タ・プローム遺跡 さっそく、自転車を借りて出発。昨日の時点で大体の地理感覚がわかっているので、まったく迷うことなく進んでいく。だが問題は距離が思った以上に遠いことだった。12kmほど走って今日一番のメイン所であるタ・プローム遺跡に到着。ここは発見当時から修復もされず放置され続けた遺跡なのだ。遺跡に木の根が食い込みそのまま大木に育っている。まさに自然に飲み込まれた状態は、まるで僕らが探検家になってこの遺跡を発見をしたような気分になれる。滅びた古代文明好きな僕としては実に哀愁漂うさまがたまらない。

 遺跡の出口辺りで、日本語で「おにーさん!パイナップル」と言う声が聞こえたので振り向くとおばちゃんが、ビニールに入ったパイナップルを売っていた。昼過ぎで、お腹がちょうど空いていたので買うことにした。丸ごとパイナップル2個で$1は安い。冷やしてないので、あまり期待していなかったが、ジューシーで甘味があり美味い。丸かじりで食べた。

 この後、自分でも覚えていないぐらい様々な遺跡を巡った。一つ一つ書いていってもしかたがないので省略。他の事で印象に残った事は、子供の物売りが多いこと。自転車を止めると日本語で「おにーさん。ジュースあるよ」とガンガン集まってくる。すごいパワーだ。他に自転車で走っていても「ストーップ、ワンダラー」と手を出してくる物乞いバージョンもある。そういうときは、止まらずにハイタッチで誤魔化すのだ。子供だから無邪気にハイタッチでも喜んでくれる。写真撮ってあげるのも手だ。どの子供もかなり人懐っこい。あとは詐欺バージョンもあった。「おにーさん。これなんだろう?(日本語)」って千円札を見せてくる。「ドル、チェンジ」と言われるが、よく見たら色や紙の質感がおかしい。おそらく偽札だろう。
 それにしても、この物売りの子供達の語学の達者な事。英語、日本語、タイ語(カンボジアの公用語はクメール語)などを外国人ごとに使い分けていてすごい。どうみても3歳くらいの女の子が日本語で話しかけてきたときはビックリ!

アンコール遺跡群の未舗装路 日が暮れてきて、交通量が少なくなった長い真っ直ぐの道を自転車で走っていると心地良くなり、自然と歌でも歌いたくなってくる。今日の遺跡があまりにも[天空の城ラピュタ]のラピュタ上部の大木の部分とイメージがダブっていたので、ラピュタの曲「君をのせて」が僕の頭の中でループしていたのですが、リーに「今日のイメージソングは何?」と聞いてみると、「松健サンバのイメージ。オーレーオーレー」と歌い始めた。やっぱりお前は変だ。

 そんなこんなしていると、前からパトカーの車列がずらっとならんで向かってくる。パトカーの中からポリスメンが僕達に向かって止まれと手で合図している。言うとおりに端によけて止まると、その後から国旗付の高級車がずらっと通り過ぎていきました。なにやらVIPの警護車のようだった。

 グルっとアンコール遺跡群を一回りし終えた頃には、もう夕暮れ時。そういえば、ガイドブックにアンコールワットの夕日が素敵すぎて感動できると書いてあったのを思い出し。夕日に間に合うよう、ママチャリをMAXスピードで漕いで急いで向かう。しかし残念ながらアンコールワットに着いたときには、もう日はほとんど沈んでおり、ただ薄ぼやけたアンコールワットが見えるだけだった。こんなとこに居てもしかたがないので、急いで町まで帰る。なぜなら、ここいら周辺には街灯がまったくなく、日が完全に落ちてしまうと真っ暗になってしまうからだ。狭い砂利道を猛スピードで走り抜けていく車やバイクにまざりながら、死に物狂いでシェムリアップの町に戻ったときはもう20時過ぎになっていた。アンコール遺跡群を右往左往した結果、なんと今日一日で40kmほども自転車で走ったことになる。

アプサラ(2006/02/13)

昨日、ほぼすべての遺跡めぐりをやってしまったので、せっかくアンコール遺跡の3日有効チケット買ったけど、はっきり言って今日はやることが無い。ぼーっとしていても仕方が無いので、明日のプノンペン行きのバスを予約することにした。プノンペンまで$3.5もしくは$9のバスがある。安い方はボロボロのバスで行くんだろうと思っていたが、ほぼ同型のバスらしい。「なんでこんなに値段に違いがあるの?」と聞くと、安い方はトイレが付いてなくてトイレ休憩を兼ねて土産物屋などに何度も止まりながら行くので時間が掛かるそうだ。そんなダルい事はやってられないので、$9のバスを予約した。それでもプノンペンまで5時間以上かかる。

アプサラ 別段他にやることが無いので、屋台で昼飯を食べた後、ゲストハウスに何故か日本の漫画が山積みされているので、それらを読んで時間を潰した。夕食時になり、シェムリアップ最後の夜ということで、少し豪華に伝統舞踊アプサラ踊りを見ることが出来るレストランへ。

 そこに行くとすでに始まっているらしく、行くまで知らなかったがブッフェ形式の食事だった。店内は満員で、食事も3分の1ほど無くなっていたので、本当なら$12の所を$10にまけてくれた。アプサラの踊り子とも写真を撮れたし、まずは満足。

プノンペン (2006/02/14)

朝5時半に起きて、プノンペン行きのバスに乗車。それでも車内はせまいため快適とは言えないが、さすが高いだけあって、バスガイドもついており日本の観光バスクラスの質だ。

 昼頃にメコン川が見えてきて、プノンペン市内に到着。バスから降りると待ってました!というように、トゥクトゥクやタクシーの客引きに囲まれる。総勢20人は居ただろう。同時に「ここのホテルいいよ。安い。」と言ってくるので、おそらく大半がホテルに客を送ったらコミッションがもらえるシステムでのホテルの客引きだろう。僕らは泊まるゲストハウスを目星つけていたので無視。ずんずん歩いていっても、ゾロゾロ付いてくる。鬱陶しいので、流しのトゥクトゥクをつかまえてその場から逃げた。

 プノンペンはカンボジアでも、さすが首都といった印象だ。シェムリアップとは比べようのないくらい交通量が多い。なので道路を歩くにも命がけ。信号機など無いに等しいので、5,60kmのスピードで切れ目なく走っているバイクや車の流れの中を横切らなければならないことも多々ある。交通事故による死者も日本と比べ物にならないほど多いのだそうだ。実際、バスから降りて5分も経たない内に事故の瞬間を見てしまった。死人の出る事故ではなかったのは幸いだった。

 目星の付けていた"Nice"というゲストハウスに到着。受付で今日泊まれるか聞いてみると、なんともう一杯だという。やっぱり安くてある程度小綺麗な所はすぐ埋まってしまう。「近くにあるホンファンゲストハウスに行ったらどう?」と受付のお姉さんが言うので、設備と値段を聞くとエアコン、冷蔵庫、ホットシャワー、TV付で$10という。この充実した設備でこの料金は安い。さっそくそのゲストハウスに行き部屋を見せてもらうと予想以上に広く、窓にも鉄柵がついているてセキュリティーも問題ない。ここで二泊することにした。

 せっかく南国に来てるのにビーチに行っていない。そのまま北上してしまうのも勿体無いということで、明後日はカンボジアのシアヌークビルというビーチに行こうと思う。

シアヌークビル(2006/02/16)

今日はシアヌークビルにいく。カンボジアの有名なビーチリゾートだ。プノンペンからはバスで$3.5、約3時間半かかりシアヌークビルに到着。

シアヌークビルの夕日 到着するとお約束の客引きだ。特にやつらは日本人を甘ちゃんと見てるんだろう。バスから降りた客には欧米人も沢山いるのに、真っ先に僕らの所に集まってきた。実際なめてるし、平気で嘘を付く。お目当てのゲストハウスまで、地図でみても2kmも離れていないところを、「2人で$3で行くよ」といきなりふっかけてくる。5分ほどの値段交渉の末バイクタクシー1台2500リエル(約$0.6)で行ってもらう事になった。到着して料金を払うと、1人5000リエルだと言う。人をなめ過ぎだ。いい加減腹が立っていたので、文句を言って当初の料金の2500リエルだけを渡して無視して立ち去ることにした。

 ゲストハウスに着いたときはもう夕方になっていたので、とりあえずビーチの様子だけ見に行くことにした。ビーチへは50mほど歩いた目の前にある。ビーチに着くとちょうど夕日が沈むところで、綺麗な夕日の中、野郎2人でボーッと青春した。

ベトナムビザ(2006/02/20)

シアヌークビルのビーチシアヌークビルにあるベトナム領事館にベトナムビザを午前中に取りに行くつもりだったのが、目が覚めるとお昼前だった。相変わらず駄目生活が身についてきた。仕方が無いので、開いているかどうかはわからないけど、午後からでも行ってみることにした。カンボジアに来てからバイクタクシーで三人乗りもなれたもんだ。

 驚いたことにベトナムビザは、午後からでも簡単にそしてあっさりと取れた。$33でその場で交付。領事館のおっちゃんは気のいい感じで、日本人と判るとさらに親切にしてくれた。ビザ発給は10分と掛からない。

 その後昼を食べに行き、部屋に冷蔵庫があるので沢山食料品を買出しした。カンボジアは今乾季だ。雨もめったに降らず、昼は暑いがカラッとしてるので日陰に入ると涼しい。夜は日本のように蒸し暑いというようなことはなく、エアコン無しでも快適ですごし易い。

シュノーケリングツアー(2006/02/21)

シアヌークビルからのシュノーケリング今日はシュノーケリングツアーに行く。ツアー料金は$10なり。朝7時起きでかなり眠い。8時にフロントにいくと、すでに同じゲストハウスのツアーに行く人が待っていた。気のいいカナダ人男性とオーストラリア人女性だ。干しぶどうのお菓子を一箱くれた。このツアー朝食・昼食付きなのだが、朝食はフランスパンにコーヒーのみだった。ケチくさい。

 シュノーケリングできる島へはボートで約1時間。珊瑚は残念ながら結構死んでしまっていたが、水が驚くほどに淡い水色をしていて綺麗だ。熱帯魚も沢山みることができて楽しかった。

シアヌークビルからのシュノーケリングツアー シアヌークビルに来てもう一週間になるが、不思議なことに日本人を見かけない。来ているほとんどの旅行者が欧米人だ。いい加減、海外旅行に来て日本人、特にツアー団体でゾロゾロ歩いてるのを見かける度に興ざめしていたので、ここは本当にバカンス気分に浸れる。

 あと、泊まっているMarkaraゲストハウスはテレビまで部屋にあるので、ここにきてカンボジアのテレビ放送を見る機会が増えた。カンボジアのテレビは面白い。なにが面白いというのかというと、放送はリアルタイムで編集しているところが笑える。映画の途中でテープが突然切れて10分前にまき戻ったり、スタッフロールをカットしたり、音声が途中までなくて、思い出したように音声が途中から入ったりなどが頻繁に起こる。日本ではまず味わえない体験だ。

さらばシアヌークビル (2006/02/27)

気が付いたら10日間も沈没状態になっていたシアヌークビルをついに離れる。そのままあと三ヶ月くらい滞在しても良かったと思うほど居心地が良かった。でも、チェックアウト時にちょっとビックリ。このゲストハウスで食べた昼食や夕食、シュノーケリングツアーの代金などをすべてチェックアウト精算にしていたので、今日払った料金は$212(2人分)もかかってしまった。でも部屋も綺麗でAC・冷蔵庫・TV付きで10日間も滞在して・・・と考えると安いよなぁ。宿主の親父さんがかなり愛想の良い人で好感が持てたし。チェックアウトの時「さようなら~」と僕らが教えてあげた日本語で言ってくれたのは嬉しかった。

 市内の中心部へバイクタクシーで移動し、プノンペン行きのバスに乗る。当然ながら来た時と同じ道、同じ4時間かけてプノンペンに到着した。

 明日はすぐにカンボジアを離れ、ベトナムのホーチミン(旧名サイゴン)に入る予定なので、バスを降りた所にあるチケット売り場で、ホーチミン行きのバスチケットAM8:00発を予約した。ホーチミンまでは10時間の予定だそうだ。

 10日前にも来た、勝手知ったるプノンペンなので、地図が頭の中に入っている。鬱陶しい客引き達を掻き分け、前泊まった同じゲストハウスへ向かう。それにしても、プノンペンの空気は相変わらず砂埃がはげしい。バスから降りるとあっという間に、僕達の眼球を刺激してきた。シアヌークビルの海風は心地よかったのになぁ・・・。